An article previously published by Balan at https://note.com/balan_sushi/n/n9082e046f80a#kMy0d
ブロール60枚解説(≪世界を掘る者、ファイラス≫編)
Balan 2020/12/16
目次
はじめに
こんにちはばらんです。早いもので2020年終了まであと2週間となりました。
今年は紙のマルチプレイブロールを嗜んでいる僕にとって激動の1年でしたね。僕は東京で活動しているため、よく晴れる屋東京TCへ遊びに行くのですが、そこで毎週日曜日に開催されていた「日曜ブロール」の大会あったのですが、コロナに伴ってフリープレイスペース、大会とともに消滅しました。
長らく身内で細々と遊んでいたのですが、7月のある日晴れる屋の大会スケジュールを見るとなんと『Watchwolf』なる団体がブロールの交流会に近いイベントを開催しているとの情報が。要項を見る限りガチを目指しているらしく、大会後に主催は非常に満足しておりました。そこからなんだかんだで今もお付き合いを続けております。遊ぶ場所を提供してくださったイベント主催と晴れる屋スタッフさんには感謝しかありませんね。
そんな充実した環境で調整し続けたデッキの解説をやっていきたいと思います。
『Watchwolf』イベント内でのメタゲームを考慮した採用カード、不採用カードが多いです。その辺りはご了承ください。
リスト解説(統率者編)

僕自身、統率者を据えるデッキを組む際は統率者を主軸にデッキを組む性格なので、勿論これから紹介するリストもこのクリーチャーに寄せています。
世界を彫る者、ファイラス
僕自身、統率者を据えるデッキを組む際は統率者を主軸にデッキを組む性格なので、勿論これから紹介するリストもこのクリーチャーに寄せています。
リスト解説(土地編)

エンバレス城
主にトークン強化用。土地なので打ち消されず、破壊もされにくい。起動せずにマナ出して土地加速等の他のアクションに繋げた方が強い時が多いので、起動してる時は相当マナが余っている時か、やることが無い時だけです。

ギャレンブリグ城
≪ファイラス≫のリキャスト用。緑6マナ以上を余さず使って唱えるクリーチャー呪文が≪ファイラス≫か≪古の緑守り≫しかいないため、基本そういった運用をしています。

統率の塔
ブロールでマルチカラーなデッキを使う上で入れ得…という理由もあるのですが、これは≪虐殺のワーム≫を受けきるために、≪ファイラス≫から出てくるトークンを減らすための微かな抵抗のために採用しています。
しかし≪奔放の神殿≫や≪岩だらけの高地≫などのタップイン土地を採用すると速度が1手遅れてしまう可能性があったため、これの採用が限界でした。

這い回るやせ地
全除去や≪精霊龍、ウギン≫対策。特に≪ウギン≫は戦場に残ってしまうだけでどうしようもないので、返しのターンに即落としに行くために採用しています。≪オゾリス≫とはズッ友。

進化する未開地
上陸を増やすために採用。≪ワーム≫を出されて最も効くタイミングは≪ファイラス≫を唱えた返しのターンなので、一匹でも多く植物を生存させるために採用せざるを得なくなりました。

寓話の小道
上陸を増やすために採用。運用は≪未開地≫とほぼ変わりません。出る土地が確定タップインか、アンタップインかの違いです。

廃墟の地
上陸の水増し用に採用。普通に起動すると自身と割られたプレイヤーが無償で土地加速が出来てしまうという強烈なデメリット持ちであるため、起動は卓内の人数が少なくなってきてから起動します。
≪ファイラス≫キャスト→1~2人撲殺→全除去で流される→≪ファイラス≫再キャストと動いてから上陸を稼ぐために起動できるのがベストです。


森*10枚、山*5枚
全体的に緑の呪文が多いので、森と山の割合は2:1で調整しています。多すぎると≪ワーム≫にやられ、少なすぎるとトークンが並ばず土地加速で持ってくる基本土地の枚数が足りなくなるのでここが限界かなと考えています。
土地編総括
ささやかながら基本でない土地を増やし、出てきたトークンを≪ワーム≫で流されライフが尽きないような立ち回りを出来るようにしています。≪ワーム≫が存在しない環境で回すのであれば、≪城≫2種とフェッチランド、≪やせ地≫以外の基本でない土地を基本土地に入れ替えるのも選択肢としてアリですね。
リスト解説(クリーチャー編)

山火事の精霊
≪ファイラス≫デッキで上陸に寄せているからと採用。育つのはそのターン限りという脆さはありますが、パワー2以下にブロックされないという文章のおかげで、中途半端な生物からのチャンプブロックを許さないのが強みです。速攻も付いているため≪ウギン≫も落としに行けます。

ムウォンヴーリーの世捨て人、ジョルレイル
植物トークン強化用。≪ファイラス≫が+1/+1カウンターを撒くことと非常に相性が良いですが、すぐ殺されるのでだいたい8マナのソーサリーとして運用することが多いです。猫トークンを出す能力はまず使いません。

水蓮のコブラ
上陸デッキなので入れない理由はありません。土地加速から土地加速に繋げる細かな連鎖に貢献してくれたり、2t目に≪コブラ≫、3t目に≪移動経路≫などの大きめなアクションの手助けも担ってくれます。ブロッカーにするにはあまりにも心許ないので、がら空きのところをちまちま殴るのを忘れないようにしましょう。

漁る軟泥
墓地対策兼ライフゲイン用に採用。ライフも立派なアドバンテージ源なので、1点のライフゲインもバカにできません。上陸でライフを得られる≪カザンドゥの蜜壺虫≫も検討しましたが、≪死の頂点、ネスロイ≫、≪湖に潜む者、エムリー≫を始めとする墓地を触るデッキや、緑の墓地回収、黒のリアニメイト呪文が苦し過ぎてこちらを採用することになりました。

絡みつく花面晶体
土地にもなれるマナクリ。土地加速以外の2マナ加速要因ならば、植物シナジーのある≪イリーシアの女像樹≫や、全除去に引っかかりにくい≪狼柳の安息所≫、≪秘儀の印鑑≫の方がいいのではと何度か考えましたが、土地としてプレイし打点を上げに行くという選択肢も取れるこちらの方が良いと結論付けました。

イリーシア木立のドライアド
追加土地プレイ用カード。≪ラーダ≫ブロールと違ってこのデッキは土地がプレイできる領域が増やしにくく、色拘束や基本土地タイプを与えることに何かしらの意味を持たせにくく、エンチャントなので割られやすいカードです。≪ヴァラクートの探検≫を採用していた時期の名残。

ファーティリド
土地加速枠。これ1枚で2枚も土地が置けるので≪ファイラス≫とのシナジーも抜群ですが、3t目にこれをキャストし、4t目にこれを全力起動し6マナ確保することも出来ます。5t目に土地プレイ権を保持したまま≪ファイラス≫を出せるので序盤中盤活躍できるのが非常に便利です。

カザンドゥのマンモス
上陸に寄せたデッキだからということで採用。回避能力がないので単体では突破力が低いですが、常に5/5で殴りに行けると考えるだけでも強いです。僕の構築はトランプル付与のカードが多いので、マンモスの突破力の薄さ面での問題は工面出来てるかなと思います。≪絶滅の契機≫、≪ワーム≫が≪ファイラス≫対策として投入されてる環境にいるので、それらに巻き込まれない奇数マナでかつタフネス3以上なのが非常に重宝しています。

ケルドの心胆、ラーダ
土地プレイ領域拡大兼≪ファイラス≫以外のフィニッシャー。過去にこいつを統率者に据えて優勝を数度もぎ取る等暴虐の限りを尽くした結果、「≪ラーダ≫禁止しない?」「≪ラーダ≫出たので全除去吐きます」「(露骨に嫌な顔)」等、Watchwolf参加常連達にトラウマを植え付けました。しっかり奇数マナ+タフ3以上の条件を満たしているのも採用理由に一役買ってます。

探索する獣
強いことしか書いてないやべーやつ。偶数マナなので≪契機≫ケアになりませんがそんなこと言ってられないくらい強いので入れられずにはいられませんでした。プレイヤーに戦闘ダメージを与えながら≪ウギン≫を落としに行ったり、高サイズのクリーチャーの戦闘から身を守ることも出来る攻守両面こなせるイケメン。採用していなかった時期の方が長かったのですが、使われて分かるウザさと強さ、こまめな戦闘でライフを削ってくる、ブロッカーを立てないとキツい環境になってきたので投入を決意しました。

真面目な身代わり
土地加速兼チャンプブロッカー。4マナ使う土地加速は基本土地を2枚持ってこれるのでこれ単体のパワーの低さは使っていてキツいと感じる時が多いです。正直こいつの存在を気にせず殴られる方がキツいのですが、カード1枚のアドバンテージを軽んじないプレイヤーであるほど殴ってこなくなるので、評価は卓によってブレが発生するなと感じます。

野生の魂、アシャヤ
上陸の水増しに採用。≪ファイラス≫を初めとした上陸持ち生物との相性は言わずもがな、≪厚かましい借り手≫、≪スカイクレイブの亡霊≫、≪破滅の根本原理≫、≪スナップダックスの神話≫等の土地でない書式の妨害を避けることも出来るのである意味≪アシャヤ≫も攻守両面役立てるカードです。≪アシャヤ≫本体もデッキの構造上育ちやすいので戦闘を任せることも。

長老ガーガロス
≪墓所のタイタン≫が令和に緑で刷られると1マナ軽くなり、便利なキーワード能力が3つもおまけで付いてくる化物。≪契機≫、≪ワーム≫両方もしっかりケアしており、ブロッカーとアドバンテージの確保が可能と≪ファイラス≫に欲しい部分を全部乗せてきた贅沢の極みと言っても良いカード。ライフゲインモードはほぼ使いません。

寓話の守り手
令和の≪織り手のティムナ≫。プレイヤーを殴り殺すだけのサイズは持ち合わせていませんが、非人間が並べやすいデッキでは非常に扱いやすく、しっかり条件を満たしたサイズとマナコストで刷られているのが素晴らしいです。植物トークンを満遍なく殴って3枚引きに行く動きを狙うのも強いですが、僕の≪ファイラス≫は一人ずつ確実に殺しに行けるタイミングで殺す立ち回りをしているので、1度の戦闘で2枚引くことはしないようにしています。最大3枚引けるという誘惑もありますが、1枚引けるだけでも十分強いので。

青銅血のパーフォロス
主な運用は速攻付与の部分です。信心5以上集めて生物として殴りにいったり、≪騙し討ち≫能力を起動することもありません。速攻付与カードは他にも≪タクタクの瓦礫砦≫や≪跳ね橋≫等も候補として考えていましたが、全体除去に引っかからず、≪亡霊≫が当たらず、破壊されにくい≪パーフォロス≫を採用しました。

古の緑守り
≪ファイラス≫強化兼土地プレイ領域拡大用に採用。≪小道≫、≪未開地≫があれば1枚で打点を16上げられます。
プレビュー当時は「現行ブロールにも≪世界のるつぼ≫来ねぇかなww」と言っていましたが、本当に来たときは絶対ガセやコラだと思い、しばらく信じていませんでした。

アクームの怒り、モラウグ
プレビュー当時、ガセやコラ画像であることを疑い続けたカードその2。≪モラウグ≫が着地し、植物トークンや≪ファイラス≫が生き残っている時はそのターンだけで1~2人殴り殺すことはザラ、盤面次第では3人まとめて殺し勝つことも可能です。

豆の木の巨人
土地加速内蔵ファッティ。生物の方から直接唱えることはせず、必ず土地加速から唱えます。探して出す基本土地はアンタップインという現行ブロールの土地加速では珍しいカードなので、次のアクションに繋げやすいカード。なので土地加速呪文を使う時は≪巨人≫を最後に唱えます。
また生物のクリーチャータイプが巨人なので、≪脱ぎ捨て≫が効かないというメリット能力もささやかながら持っています。Watchwolf環境のセレズニアデッキは≪激情の共感者≫から≪王国まといの巨人≫を探す動きもしてくることがあるので、≪脱ぎ捨て≫がケア出来ることはかなり大事だったりします。
クリーチャー編総括
≪ファイラス≫以外の戦闘枠は全て奇数マナかつ基本のタフネスが3以上であることを軸に採用しています。≪影の評決≫が多くなったならば、≪マンモス≫や≪山火事≫はまた違ったクロックに変わるでしょう。
ちなみに≪硬鎧の大群≫、≪玉虫色の角甲虫≫といった優秀なトークン生成生物が不採用なのも、当然全て≪ワーム≫のせいです。
リスト解説(インスタント、ソーサリー編)

浄化の野火
上陸水増し用の1枚。自分の土地に撃って上陸を増やしたり、対戦相手が≪スコフォスの迷宮≫で守りの体制に入ろうとしたところを挫いたり、≪アシャヤ≫を破壊したりと要所要所で使い道が豊富なカードですが、基本自分の土地に撃つことが多いです。≪むかしむかし≫とどちらにするか、今でも迷っている1枚ですが、せっかく赤を触っているからということでこれを使い続けているところはあります。

投げ飛ばし
ライフを詰める最後の一押し用かつ、≪ウギン≫の-Xに対応して撃つことで≪ウギン≫を殺すためのカード。出来る限りクリーチャーには撃ちたくないので我慢します。植物トークンだけが一掃され、≪ファイラス≫を出し直したい時に撃つ場合のみ、生物に撃ち込みます。

英雄的介入
≪脱ぎ捨て≫を始めとした全体除去対策。天敵は≪影槍≫で、1マナ立てられるだけでこの呪文の存在意義が全て失われます。≪影槍≫単体が殴り合い環境において最強の装備品なのと、前稿で言ったように破壊不能をものともしない除去が流行っているため、≪介入≫の価値は正直低めにあります。しかし強い時はとことん強いので、抜けない1枚です。

豊穣の碑文
令和の≪ドロモカの命令≫。個人的に最も強力なのは真ん中のライフゲインモードです。次点が格闘モード。対象変更呪文がメタゲームに存在しない現状、シャクられることもないので撃ち得です。サイズアップによる殴り先の拡大、ライフに余裕が生まれることによって前向きに攻められ、格闘で盤面制圧と1粒で3度美味しい呪文です。インスタントなのも非常に心強いです。

耕作
統率者でも馴染み深い土地加速呪文。1枚で土地を2枚も確保できる3マナの土地加速は貴重で、初手にこれがあるだけで大満足キープが出来るでしょう。

カズールの憤怒
土地としてもプレイできる≪投げ飛ばし≫。≪投げ飛ばし≫はゲーム後半になるほど強いので、序盤に引いた時は温存するか、土地として置いてしまうか、非常に悩ましい呪文です。

乱動の再成長
追加コストに土地の生け贄が無くなった代わりにタップインになった≪砕土≫。土地の枚数はしっかり増えるので土地加速として唱えるのも十分強いのですが、3マナで土地を直接2枚出せる貴重な呪文なので、できるだけ≪ファイラス≫を出してから唱えたいです。また≪ワーム≫が出てくる卓では基本でない土地を生け贄に捧げてはいけません。

移動経路
2マナジャンプ出来る最強の土地加速。サイクリングするよりも唱えた方が圧倒的に強いです。≪ラーダ≫のトップ確認で唱えるよりも強いカードが見えた時くらいか、基本土地が枯れた時にしかサイクリングすることは無いと思います。

巨森の波動
キッカーしなくても十分強力な土地加速ですが、キッカーすると土地を伸ばしながら1人は殺せるような打点が出せます。≪ファイラス≫とは端から端まで噛み合うカードです。

僻境への脱出
≪探検≫をレアまで上げるとここまで酷いことになるんですねぇ、とエルドレインのカードパワーの高さを実感できる1枚。雑に序盤に撃っても、≪ファイラス≫がいる時に撃っても、≪ファイラス≫が流された後に撃っても強い、アドバンテージの暴力の塊です。強い。とにかく強いです。

野生語りの帰還
どちらのモードで撃っても強いですが、+修整モードでさっさと1人殴り殺す方が後々楽に勝てるので、そちらを優先することが多いです。出す植物トークンを減らす動きを普段取るため打点は伸びにくいこともありますが、採用されてる全体修整系カードの中では最もマナ効率が高いです。

一斉噴火
デッキ内で最も重いカードですが、≪ファイラス≫を出して土地を1枚置くだけで(1)(R)(R)で唱えられるようになります。≪ガーガロス≫、≪探索する獣≫、≪夜鷲のあさり屋≫等の攻撃に行きたくなくなるブロッカー、苦し紛れに用意したチャンプブロッカーを排除できるので突破が容易になります。プレインズウォーカーも触れますが、プレイヤーを排除した方が早いのと、プレインズウォーカーにどうしても触りたい時はだいたいコスト軽減の恩恵を受けられない時が多いので、プレインズウォーカーに撃ち込んだ場面はほぼ無いかと思います。
≪髑髏砕きの一撃≫と違いタフネス7以上に育ったブロッカー、≪アシャヤ≫等は基本排除できないという弱みもありますが、≪一撃≫はどうしてもマナを食いすぎると感じたのでこちらにしました。決して≪一撃≫を買いたくなかったというわけではゲフンゲフン。
インスタント、ソーサリー編総括
上陸シナジーと盤面をこじ開けるスペル、ささやかなアドバンテージ稼ぎ呪文しか採用してません。僕が普段遊んでいるブロール環境は押し付けて押し付けて…の動きが強く、殺意むき出しで立ち回っているとブロッカーを立てるようになります。≪赦免のアルコン≫を使うプレイヤーも現れたので、前向きに殴り続ける姿勢が効いてきてるなと感じています。
リスト解説(アーティファクト、エンチャント編)

影槍
ブロッカーを立てずとも、これ1枚あれば3人とも殴り合いが出来てしまうことがある最強の装備品。ライフも立派なアドバンテージであるブロールにおいてどのデッキにも採用出来てしまうのが非常によろしくないと使っていて思います。
過去に「グルールデッキ(≪ラーダ≫ブロール)に影槍を入れることを禁止しないか」と本気で提案されたことがあります。

オゾリス
+1/+1カウンターをばらまくデッキなので当然採用しない理由はありません。追放除去でもしっかりカウンターは≪オゾリス≫が吸ってくれるので安心。破壊されなければ、≪花面晶体≫ですら悪夢のような量のカウンターを乗せて殴ることも可能です。≪オゾリス≫本体が≪ウギン≫でも流れないのも強みです。全除去解決後の返しのターンに≪探索する獣≫等の速攻生物を出すと、プレイヤーを1人ずつ殴り飛ばすホームランダービー会場と化します。

エンバレスの宝剣
植物トークンでコスト軽減能力が補えて、2~3回カウンターを乗せたトークンに装備するだけで対戦相手が蒸発する装備品。単騎突撃でも(3)(R)(R)で唱えて出すことが出来るので、パワー0の植物トークンが殴らなくても抱えてないとは限りません。ブロック指定後に出すのが最も効くのですが、こちらの言動次第では「あっこの人今は≪宝剣≫構えてるな」とブロッカーを過剰に用意されてしまうので、ブロック指定クリーチャーの確認は常に、はっきり、明確に聞き出す癖を付けて、抱えているタイミングを悟らせないようにしましょう。

グレートヘンジ
なぜこんなものが今も許されているのか不思議でなりません。このカードの強さをここで語る必要すらないと思います。ドローは強制なので切削系のデッキと対峙した時は生物の展開には気を配りましょう。

僻境の暴虐
ありとあらゆるサイトに載っている≪ファイラス≫ブロールのリストを漁っても、これが採用されてるリストが一切存在せず、注目されていないんだなと少し悲しくなりました。僕のリストは人間が≪ジョルレイル≫しか存在していないため受けられる恩恵も大きく、攻めに行くに当たって非常に頼もしくなります。植物トークンが≪現実を砕くもの≫と同等の化物になるので、数と質にものを言わせた暴力で蹂躙することが可能です。

ガラクの蜂起
≪暴虐≫と同じ全体トランプル付与枠。打点は伸びませんが、ドローが出来ます。こちらのドローも強制なので、卓によっては気を付けるか、ライブラリーを削ってくるデッキをさっさと殺しましょう。
アーティファクト、エンチャント編総括
前回の記事でも触れましたが、殺意を押し付けるにはやはりトランプルが効率良いと感じます。接死やチャンプブロッカーなど、コンバットをするにあたって対戦相手も嫌なブロッカーを立ててくる時が多いです。その状況下でもいかに相手を困らせるかが大事です。
最後に
この記事を書いている2020/12/16現在、現行ブロールにおけるカードプールは、今が最も狭い時期となっています。ここからさらに新弾が解禁され、カードプールが拡大されていくのです。新規カードがどのようにWatchwolf環境と≪ファイラス≫の構築に影響を与えていくのでしょうか。カルドハイムは北欧神話をモチーフとした次元であるという情報も解禁され、期待も募る一方です。
また、Watchwolf団体は常に新規の参加者を求めています。新参者によってメタゲームが変動していくといいなと、一参加者である僕も願っております。Watchwolfは晴れる屋トーナメントセンター東京で、毎週水曜日18時に開催しています。アリーナのブロールとは一味違う、多人数ブロールに興味がある人は是非お越しください。手ぶらでも構いません!デッキを貸してくれるプレイヤーもいます!
今年が終わるまでに他の手持ちのブロールデッキの60枚解説を上げるかと思います。お楽しみください。ここまで読んでくださりありがとうございました。